桃カステラの由来について

長崎県佐世保市のカフェ「菜~さい~」です。
当店では、季節限定で桃カステラを提供しています。
桃カステラですが、その由来を御存じでしょうか。
長崎の郷土菓子「桃カステラ」ですが、カステラ生地の上を砂糖でコーティングし、マジパンや練り切りで飾り付けをした縁起菓子です。
縁起菓子ということで”桃”の形をしているのですが、これは桃が不老不死の果実とされていたからです。
初節句をお祝いしてくれた方へのお返しの品として、長寿と健康を願って送られていたそうです。
それが、現代では桃の節句であるひな祭りで食べられるようになったと言われています。
桃カステラについても、各お菓子屋さんがそれぞれの想いを形に表して作っているため、実は桃カステラの形は各お菓子屋さんで微妙に異なるのが面白いところでもあります。
こういった歴史がありますので、桃の節句を迎えた際、桃カステラを食べる際に、ふと長崎に思いを馳せてみるといいかもしれません。